本研究のご説明
~研究へご参加いただく患者さまへ~
この度は、日本CKDコホート研究へご参加いただきありがとうございます。
日本CKDコホート研究会代表世話人
浜松医科大学第一内科学教授
菱田 明
わが国の慢性腎臓病の現状
慢性腎臓病は、腎機能が低下し透析療法が必要になったり、高血圧を誘発し、脳卒中や心筋梗塞といった病気になりやすい、とされています。
このため、腎臓の専門医は慢性腎臓病の患者さんを増やさないよう、また患者さんの腎機能を守り、脳卒中や心筋梗塞の予防のために、できるかぎりの努力をしています。例えば、高血圧や尿蛋白が多いことは腎機能の悪化をはやめることがわかっているため、患者さんの血圧をしっかり管理することや、尿蛋白を減らすさまざまな努力をしています。こうした治療によって、慢性腎臓病は進行を抑えうる疾患になってきました。
しかし、現状は全ての慢性腎臓病患者さんに対して、「大丈夫、まかせてください。完全に治りますから」といえる状況までにはいたっていません。また、慢性腎臓病患者さんの脳卒中や心筋梗塞を完全に予防する上ではどのような対策が必要か、より多くの情報が必要な状況です。
日本CKDコホート研究について
今回、ご参加いただいた日本CKDコホート研究は全国の慢性腎臓病患者さん約3000人を4年間程度調査させていただく研究で、このような大規模な研究は日本で初めて行われるものです。この研究は、新しい治療方法やお薬を使うものではなく、皆さまの現在の治療内容と、その経過をありのままに調査させていただく疫学研究です。経過を観察させていただく中で、腎機能の悪化を完全に抑制する治療方法や、脳卒中や、心筋梗塞の予防法を新たに開発するために必要な情報を得ることを目的に計画されています。
こうした観察の中から、何をどのようにすれば慢性腎臓病が良くなるかがわかること、その結果として、日本の慢性腎臓病患者さんの治療法が大きく発展し、必ず治療に役立つものと信じております。なお、研究に参加された皆さまの個人情報は守りながら、研究でわかったことが、誰でもその結果を知り、利用できるようにしたいと考えております。
この研究に参加される皆さまには、アンケートにお答えいただくなど、色々とご協力やご面倒をおかけすることになります。しかし、こうした研究が新しい治療法の開発に役立つことをご理解いただき、ぜひとも最後までご協力いただきますようお願い申し上げます。
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